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「長期」投資のメリット

「長期」投資のメリットとは?

前回の続きです。

前回の記事
「長期」「積立」「分散」投資は無敵なのか?



前回、「長期」「積立」「分散」投資の弱点と、
それでも現在までに確立にされた投資方法のなかでは、
「長期」「積立」「分散」が有能であるという記事をUPしました。
今回は、3つの要素のうち「長期」に的を絞って、
「結局長期で投資するメリットって何なの?」をご説明します。

「長期」の定義

まずは「長期」の意味から考えていきましょう。
「長期」「積立」「分散」という場面での「長期」の意味を、本稿では下記のように捉えます。

「一定の期間、元本及び元本が産み出した利益をそのまま投資し続ける」

長期投資に該当する例
「ある投資信託を見限り、その投資信託に投資した元本及び利益全額で別の投資信託を購入した」

長期投資に該当しない例
「ある年に発生した投資信託の利益で、旅行に出掛けた(元本は減少していない)」



要するに「利益をそのまま投資にまわす」ことを、本稿では「長期」と定義します。

いわゆるリバランスによりポートフォリオ内容を刷新することは投資をし続けていることになりますが、
元本及び利益の一部を引き出し投資以外に使用することは「長期」の定義から外れます。

上記の該当しない例では、元本は減少していません。
「元本は減少していないし、そのまま投資し続けているのだから長期だ!」
というご意見があることは承知していますが、本稿の長期の定義には該当しません。

これでは長期投資の最大のメリットを享受できないので、
説明の便宜上、あえてここでは定義を狭めます。
では、「長期投資の最大のメリット」とは何なのでしょうか?

長期投資に対する誤解

長期投資で「価格変動を平準化しリスクを避ける」という記述が散見されます。
これは半分正解で、半分誤りです。
「長期」のみでは「価格変動リスクを避ける」ことはできても、
「価格変動を平準化」することはできません。
「長期」に「積立」を交えて、初めて価格変動を平準化することができます。

長期で持てば持つほど、
「いつどのタイミングで売却するのか?」
というタイミングに関するメリットを享受できます。

「いつ売るのか?」という選択肢を持てる、
という意味で

「価格変動リスクを避ける」

「価格変動に対する選択肢」

を持つことができます。

基本的には、長期で持てば持つほど、ボラティリティ(値動きの幅)は高くなります。
いつ何が起きるか、誰にもわかりませんから。

上に値動きしてくれればいいのですが、当然ですが下に値動きすることもあります。
なので、単純に「ボラティリティをメリットである」ということはできません。
「売却タイミング」と「ボラティリティ」の関係をどう捉えるのか?
これも長期投資をする上での重要な論点ですね。

長期の最大のメリットは「複利」

長期間投資をする最大のメリットは、ズバリ「複利」です。
ここでは、複利効果について説明します。

冒頭の表と上記グラフは、
単利運用と複利運用で積み上げ利益がどれだけ異なるのかを比較したものです。
当初300万円の元本を年利3%で運用した、を例にしていますが、
35年の運用で単利運用と複利運用の利益差は2,291,587円となります。
そして、気づいてほしいのが、ぱっと見てわかるとおり、
期間が長くなれば長くなるほど、単利運用と複利運用の差は広がっていくことです。
複利の場合、長期間になればなるほど、単利との差は広がっていきます。
これこそが「長期」で投資する最大のメリットです。
「長期」の投資は、「複利」を享受しないとあまり意味がありません。

余談 長期で投資する際は、流動性の高い商品を選ぶべし

長期で投資をする際に、選べる金融商品は多種多様です。
金融商品も多様ですが、どういったスキームで投資をするのかも選べます。

簡単な例を挙げると、たとえば、
・積み立てNISA?
・iDeCo?
・個人年金?
というようなイメージです。

下記条件に該当する人は、節税効果、商品の利回りだけではなく、
「換金しやすいかどうか?」
「早いタイミングで解約したときの返戻率」
をスキーム選択の基準に入れるべきです。

・経営者
・若年層
・手元の現預金が薄い人

上の2条件に該当する人は、いつ大きな出費が必要となるのかわかりません。
・会社のCashが尽きそうだが、融資が間に合わない…
・結婚式って思ったよりお金がかかるなぁ…
・とても素敵な物件に出会ったけど、手付を用意できない…
などなど。

手元の現預金が薄い人も同じ理由で「換金しやすいかどうか?」、
を商品選び・スキーム選びの基準にすべきです。

困ったときは、結局Cashが一番エライです。

まとめ

簡単にですが、「長期」「積立」「分散」の「長期」に関する特徴をまとめました。

「長期」で投資する特徴は、下記のとおりです。

①「売却のタイミング」を選ぶ期間が長くなる
ただし、下振れするボラティリティも高くなることに留意すること

②「複利の効果」を得ることができる
長期投資のメリットを享受したいのであれば、利益をそのまま投資すること


これらを踏まえた上で、余談で記載した自分の置かれた環境と照らし合わせ、
ご自身が長期で運用できるのか?
長期運用が向いているのかどうか?
を検討されると素敵ですね。

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