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ピンチのときに大切なこと

ピンチのときに大切なこと

緊急事態宣言が発令されました。
前回の宣言発令時と比較して真に受けている人は少なそうですが、
どのような企業も少なからず影響を受けるはずです。
そして、その影響は負の影響である企業が大半でしょう。

規模がマクロすぎることもあり、緊急事態宣言の発令に関しては、
個々人/個々の企業にはどうしようもありません。
努力云々で「緊急事態宣言を回避」することはできませんが、
影響の度合いを最小限に抑え+に変える方法を検討することはできます。

前回の緊急事態宣言時には、金融が過去にないほど緩和しました。
その甲斐もあり、多くの企業が資金繰りに行き詰ることはありませんでした。
しかし、今回は、同じような金融緩和はなさそうです。

今日は、緊急事態宣言時にすべきことをまとめます。

資金繰りの確認

以前から書き記しているとおり、企業にとって現預金はとても大切です。
ピンチのときには、現預金がどうなるのか?を確認する必要があります。
繰り返しお伝えしているとおり、資金繰りこそ企業の命です。
具体的には以前記載した「資金繰り表」をとりあえず作成し、
最悪のケースでどこまで現金が持つのかを検討します。

以前の記事
現預金残高に気を配ろう④ 将来のキャッシュ・フロー



3ヶ月以上持つ場合は…
・3ヶ月持つ・・・取引金融機関に事前に相談しておく
・6ヶ月持つ・・・定期的に資金繰り表を確認しながら、すぐ融資に動ける体制を取る

逆に3ヶ月持たない場合は…
・すぐに取引金融機関に相談する
・社保支払いの延納を相談する
・支払いに優劣をつけておく

金融機関とコミットメントライン契約等を締結していない限り、
融資の申し込みから実行までは、早くても1ヶ月程度かかります。
多くの中小企業が頼りにしている保証協会付き融資の場合、
申し込みから実行まで1ヶ月以上かかることが多いです。

「おそらく資金はまわるが、最悪の事態を想定してすぐ動けるようにしておきたい」
という一言さえあれば、早めに金融機関に相談して悪いことは一つもありません。
逆にこの一言がないと「この会社危ないのかな?」と思われてしまうので、要注意です。
常日頃からお金の貸し手が「貸しても大丈夫」と思うような将来像を丁寧にお話しし、
優良な関係を構築することが大切です。

緊急事態宣言中の財務/営業について

今回の緊急事態宣言がどの程度の規模になるのかによりますが、
どういった目線を重視するのかを検討します。

財務的視点では、「現金化」「B/S改善」が主眼になります。
とにかくCashポジションを高めましょう。
理由はとても簡単で、Cashがないと倒産してしまうからです。
あえていま大きな投資をする理由が仮にあったとしても、
一度ストップするくらいの慎重さが求められるかもしれません。
前回の緊急事態宣言明けは株高になりました。
おそらく今回もそうなるはずですが、必ずそうだと断言はできません。
なので、Cashを大切にする必要があります。

営業的視点では、「在庫等の現金化」を意図した営業活動を意識しましょう。
全てはCashポジションを高めるために、です。
P/Lが多少痛むのを覚悟してでも、いまこそ現金化を進めるタイミングです。
処理に困っていた不要な在庫など、
Cashの流出を伴わずにB/S改善できることは、
いまこのタイミングで進めてしまいましょう。
いまは「コロナ」という免罪符を手にしており、ある意味チャンスです。
当期のP/Lが悪化した要因と来期以降の復活を丁寧に説明できれば、
格付けの大幅な格下げなどはないと考えられます。

・現金化を急ぐあまり当期のP/Lが赤字になる、
・結果として債務超過に陥る
などの場合は、慎重に態度を決める必要があります。

現状把握となりたい姿の確認

世の中では「戦略」という言葉が実に乱用されています。
一般的に、戦略とは、下記のような意味合いで使われます。

「現状(as is)となりたい姿(to be)のGAPを埋めること」

この定義を意識して戦略を描いている人は、ほぼいません。
これが日本で「戦略」という言葉が使われる際に、軽く感じてしまう理由です。

・GAPを満たすような道筋が描かれているのか否か
・その道筋が実現可能かどうか
・それが数字に落とし込まれているかどうか
この3つが、戦略なのか能書きなのかの分水嶺です。
そしてこの3つをこなせる人材は、日本にほぼいません。

企業を運営/経営する以上、「現状を把握」し「将来の姿」を描く必要があります。
当社は事業計画策定をご支援する際に、
必ずと言っていいほど現状となりたい姿を確認します。
ピンチの時こそ腰を据えて「現状」と向き合い、
「将来」と語り合ってみてはいかがでしょうか?

まとめ

以上、とにかく現金を持つことが大切だという話をしました。
こんな時だからこそ、できることやるべきことを冷静に見極め、粛々と準備をしましょう。

仮に資金に困っているなどがあれば、ご遠慮なく弊社までお問い合わせください。
いくらでもご相談に乗ります。
一緒にできることをやりましょう。

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